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ラストスパート。 [About My Dad]

我が家のモルッチの小屋に、新しい牧草のトンネルを投入してみた。
なかなかお気に入りの様子♫

父はここ2~3日、苦しい日々が続いている。
苦しそうになってからの父に、私はまだ会っていなんで、今日は少し怖かった・・・
今日、病院へ到着あと3分程度、って時に、突如病院からケータイにTELが。

最近、いつ病院から
「ヤマです」
とTELがくるか、とてもビクビクした日々を送っている。
まだ覚悟が決まっていないようだ。だめだなあ・・・

まあ、このTELは、
「先生からお話がありますので、病院に着いたらお声をかけてください」
との事だった。
まあ、大体母から、父の様子は聞いてたけど。

行ってみれば、酸素吸入器を嵌められ、苦しげな息の、父の姿。
努めてさりげなく、
「あら~~、苦しそうね?! 苦しいの??」
すると意外にも父、首を横に振る。

その後先生の病状説明を聞く。
この苦しみは「低酸素血症」によるもの、だと。
それで呼吸不全を起こしている。
このせいで、命取りになる可能性が高いらしい。
もう肝臓の方はとっくに限界を超えてるからなあ。

なので、ホントに覚悟を決める時期にさしかかってるんだと思う。

でもやっぱり、涙が出ちゃうね。
このまま、終わってしまうなんて。

大好きな相撲放送も、まともに見らんないなんて。

あと、どのくらいの時間が残ってるんだろう。



今日の1曲。

A Whole New World / Katie Price & Peter Andre

アラジン(OST)英語版

アラジン(OST)英語版

  • アーティスト: サントラ
  • 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
  • 発売日: 1999/09/15
  • メディア: CD

これは、病院のナースコールの音楽。


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今朝、突然に・・・ [About My Dad]


最近の暑さに、ちとグロッキー気味のモルッチ・・・丸刈りしたろか。

仕事中に、ケータイが。
病院からだった。

え???
まさか・・・・・・「その時」が??

・・・ではなかった。少し、ホッとする。
が、先生からのお話があるので、3時から5時の間に病院に来れますか? との事だった。
いずれにしても、またCTスキャンか何か撮って、その結果、順調に「悪く」なってる、とでも説明を受ける事になるんだろう。

で、母とふたり、病院に。
すると、病状ではなく、主治医の先生が6月末をもって退職する、との事だった。
もともと岐阜の人で、父親がもう70代の後半で心配なので、実家の医院を継ぐ時が来たとの事。
もっと早く言ってくれたらよかったのに・・・と、ちょっと思う。
その話の後、もちろん父の病状について教えてくれたが、頻繁に採血して調べると、確実にある数値が悪くなっており、
「そろそろ限界に来ているのでは」
との事・・・黄疸の症状も、そろそろ出てくるはずで、実際目を見ると現れてきている、と。

「お母さんも、よく『奇跡が起きないか?』とおっしゃってましたが、ここまできてる事が奇跡です。
頑張ってますよね」
と先生。
奇跡は起きないんだ。
いや、別に、信じきってる訳じゃないが、たぶん絶望的な事でも、人間って1%は奇跡を信じる生き物だと思う。



会社の近所に神社がある。会社でも神棚はそこの神社にお祓いを受けてる。
ホントはウチの近所の神社が氏神様で、そこで拝むべきなのだが、朝そこで手を合わせる時間がほとんどなく、会社の近所の神社の方が確実に毎日拝む事ができるから。

会社に行く前に、そこで必ず、
「今日も、父が穏やかな気持ちで過ごせますようにお願いします。
そして母の身も守ってください」
と手を合わせる。
神様はちゃんとこのお願いを聞いてくださってる・・・ありがたい。



先日、2ヶ月に1回の割で行くヒーリングエステで、父の事、父がどんな気持ちでいるのか、など見てもらった。
霊感の強いTさんによれば、

   今は恐怖など感じてはいない。
   でも「どうなってるんだろう?」という気持ち。
   あの時こうしとけばよかった、あんな事しなきゃよかった、などという、「後悔」は絶対しない人。

確かに!! あんまり悔やんでる姿は見た事ないなあ・・・
そしてその最後に、

「お父さま、頭の後ろが熱い、って事みたいですけど・・・どうですか??」

と問われ、「ああ、入院当初は熱があったみたいですけど??」と答えたのみだが・・・
その日、帰宅して病院に行ってみたら、なんと!! 父の後頭部には氷枕が!!

「この事・・・だったの?? ・・・えっっっ!!!」
もうTさんを信じるしかない、と思った。
その後、肩からお尻までマッサージをしてもらう。



では、今日の1曲♫

Just Another Broken Heart / Sheena Easton

You Could Have Been with Me

You Could Have Been with Me

  • アーティスト: Sheena Easton
  • 出版社/メーカー: One Way Records
  • 発売日: 2000/05/09
  • メディア: CD


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悲しいkiss。 [About My Dad]

昨日は、私の誕生日。
花束は、会社の先輩からのプレゼント!
父へのお見舞いの意味合いも込められてるようだ。感謝です。

そして、父の日。
父の今の状況では、何をプレゼントしても役に立たないなあ・・・
と考えあぐねていたら、母が、
「じゃあさ、チューしてあげようよ!!」
えっ・・・ちゅ、チューですか?!
でも他に思い浮かばないから、そうするしかないか。

で、いつものように父の病院へ。
私にとっては1週間ぶりの再会。
相変わらずベッドに横たわってはいるが、昨日は野菜ジュースを飲ませてもらえたみたい!!
「美味くない」
とは言ってるが、まあ進歩だ。

母から大体父の様子を聞いてはいるのだが、看護師さんにツメを深く切られすぎたとの事で、血がにじんでる絆創膏が、ちと痛々しい・・・私のがツメを切るのは上手なようだ。
それから、腕を上げたり下げたりのストレッチ運動をしてやる。
ウチの方の近況報告なども。
Lyonが今日誕生日なのだという事も。「おめでとう」は言ってくれんかったが(A´▽`;)

そして、いよいよ母が、
「じゃあまたね! 明日また来るからね! ・・・あ、今日父の日だからね、チューをプレゼントしてあげる!!」
それを合図に、まず母がホッペにチュ♡
私はオデコにチュ♡♡
さらに母が、鼻にチュ♡♡♡  そしてなんと、口元にも!!!
さすがの父も、嬉しそうだった。
私は、何だか恥ずかしくて恥ずかしくて(≧ω≦*)
そしてなぜか、涙が溢れてきそうで・・・まともに父の顔を見る事ができなかった。

こんな事、父が元気でピンシャンしてたら、絶対できない事。

それが嬉しいような悲しいような・・・複雑な味のKiss。だった。

さて、今日の1曲は・・・



King of Pain / The Police

Synchronicity

Synchronicity

  • アーティスト: The Police
  • 出版社/メーカー: Universal Japan
  • 発売日: 2003/03/04
  • メディア: CD

この曲の間奏のギターソロが、すごく好き。
こんな静かな、穏やかな曲、そんなにないと思う。
ポリスは、デビュー時は結構勢いのある曲が多かったけど、晩年の楽曲も、なかなかいい味が出てて、大好きなんです。


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「帰りたい・・・」<後編> [About My Dad]

・・・と、言ってはいても、ウチにはたぶん、帰れないんじゃないか。
この一言を聞くたんびに、母と私は、非常にやりきれない気分になってしまうのだ。

入院からもうすぐひと月になる。
顔色は悪くないが、何も口から摂取できないため、かなり痩せてきた。

「食べられるんなら、何が食べたい??」
と訊いてみても、昔っからアルコールには興味があっても食べ物に執着心が無い父は(だから肝臓癌になんてなっちゃうんだ!)、何も言わない。

でも。
本人には告知してないんだけど、自分が果たしてどんな状況なのか、自分の置かれてるところがどんなところなのか、わかっているんだろうか・・・

見つめられて
「帰りたい」
と言われる時、泣きそうになるのを、彼は見抜いてるんだろうか??

これから先も、まだまだ落ち着かぬ日々は続くね。

夜になるとすぐ眠れるんだけど、寝付いた時に「そのとき」が来たらどうしよう??

おそらくタクシーを飛ばして病院へ向かうんだろう。
で、病室で、あの世に召される父を前にして、泣くんだろう。
手なんか、握ってあげるんだろう。
父は何か、最期の一言を遺すんだろうか。

私と母は、そのひとつひとつに耐えられるんだろうか。

今まで、人の死に際に接した事がない。
双方の祖母は亡くなったけど、「死に際」には間に合わなかったから。

いろんな事に妄想をめぐらせてしまう、私なのだ・・・



今日の1曲は・・・

Wish You Were Here Tonight / Sheena Easton

Best Kept Secret

Best Kept Secret

  • アーティスト: Sheena Easton
  • 出版社/メーカー: One Way Records
  • 発売日: 2000/07/25
  • メディア: CD

確か邦題は「あなたのいない夜」っていったと思う。
まあ、歌詞はよくわかんないけど、Love Songなのよね。
「ここにあなたがいてくれたら」って想う気持ちは、同じね。

ちなみにトップの写真は、我が家に来てからこの夏に1周年を迎えるモルモットのモルッチ。
安らかな寝顔してるねぇ・・・
この子には、かなり癒されてます。モルッチに感謝。


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「帰りたい・・・」<前編> [About My Dad]

とは、今入院中の、父の言葉。

私の父は約5年前に脳梗塞で倒れ、以来左手の自由が利かぬ体に。
週2の通所リハビリに通い始めて約3年。
最初のうちは、片手は杖で、もう片手は誰かが繋ぎ、それで何とか自分の体を支えつつ、ゆっくり歩く事ができてた。
ウチの前の廊下(我が家は団地住まい)を、毎朝歩く練習をしてた事もあったけど、よそのお宅の前も通るし、だんだん父が遠慮していくようになって(遠慮する必要はまったくないのに)、ついにはやめてしまったり。
だから歩くという行為は、自力ではまったくできなくなってしまった。
父の介護は私と母がしているが、徐々に介護が我々にも辛くなってきて、この1年は、月1で約1週間、ショートステイに預けたりもしていた。
しかし、これはあくまで我々の見解だけど、ショートステイに預けるたびに、少しずつ父の体の具合が悪くなっていくような・・・??
そんな小さな積み重ねを経て、最初は何とか食事も自分で口に運ぶ事ができていたのに、去年の終わり頃からフォークも握れなくなり・・・今年はじめから介護5に認定されてしまった。

1ヶ月前、ショートステイから帰ってきて1週間くらい経った頃、
「右腕が痛い!」
「脇腹が痛い!」
と、苦しそうに顔をゆがめる父。
ベッドから起こす時に、無理に体を起こしてやろうとして、うっかり捻っちゃったのかな? と思い、さすってるうちに痛みが治まる。
でも、頻繁にそんな症状が起こるようになって、これはまずいのでは?? と、通所リハでお世話になってるM病院のケアマネに連絡、内科診察の予約をしてもらう。

この日は私は仕事だったので、母が病院へ連れて行った。
レントゲンや採血など、検査してもらった結果。
「お腹にガスが溜まっている」
「血管が炎症を起こしている」
「白血球が多い」
という事・・・
?????な感じ。
とにかく即入院な状況だ。

しかしM病院にはベッドに空きがないという事で、近くのH病院に入院する事に。

この手続きにかなり時間がかかって、私が仕事から帰ってきた時はまだ母も帰宅できず、窓は少し開いたまま(1Fなのに!!)、洗濯物は干しっぱなし、部屋は真っ暗。
呆気にとられながら家事をやってると病院の母から電話。前述の状況と、今MRIを受けてるので、もう少し時間がかかる、というような事を聞かされた。

私も病院に行った方がいいのか??

かなり迷ったけど、ウチで夕食の支度をして待ってる方がいい、と判断して、母の帰りを待った。
父の着替えやタオルなどをひととおりまとめておいた。

次の日。
入院した父の様子を見に、H病院へ。
点滴を受け、ベッドに横たわる父。驚いた事に、酸素マスクを付けられていた。
「まだ体痛いの??」
と訊くと、痛い、と眉間に皺を寄せる。
この日は、病院から緊急連絡先を訊かれたのでそれに答えたりして、とりあえず帰った。

また次の日。
病院から「病状についてお話ししたい事があるので、明日ご家族皆さんで来てください」と連絡が。
母と二人で、個室に通される。
N医師が、開口一番、
「いやああああ、あまりにもすさまじい病状で、私たちも驚いてしまったんですが・・・」

「肝臓癌、それも末期で、手の施しようがありません」

え???
これは晴天の霹靂?

レントゲンのフィルムや、CTスキャン、MRIの画像を見せてもらった。
N医師に指し示された部分に、巨大化した肝臓。倍の大きさに腫れ上がっている。
そしてその下半分は、癌細胞に侵されている。
これが破裂すると、もう一巻の終わり。もしかすると、もう破裂してるかも?
そんな説明を受けた。
母と二人、呆然とするばかり。
母が「じゃあ、これは余命何ヶ月とか・・・?」
と言い終らぬうちにN医師、
「もうそんな次元じゃありません」

今後の治療方針としては、なるべく痛みを和らげるようにして、見守る事。
「緩和治療」をしていくとの事。
いざ(=肝臓が破裂した時)、という時も、心臓マッサージはできないので、モルヒネを投与していき、穏やかな最期へ、との事だ。

もうそこまで聞くと、母も私も、涙が溢れてきてどうしようもなかった。
そんな事態だとは、想像もしてなかったから。

N医師のお話の後、涙をぬぐって、努めて普通の顔で父のベッドに。
「また明日来るね。頑張って」
やっとの事で一言言って、病院を後にした。

お昼を食べずに病院へ行ったので、病院の近所のお蕎麦屋で食べて帰る事に。
二人で泣きながら食べた。
この時のカレーうどんの味、一生忘れられないんじゃないかと思う。

それから、母は毎日、私は土日、父に会いに行く。
最初は痛みがまだ残って苦しそうだったので、そんな様子を見た後でウチに帰って床に就いた時には泣けてきたり、「今晩病院から電話かかってくるのかも・・・」と怯えたりした。
でも、肝臓に直接モルヒネの点滴をするようになってからはラクになったのか、穏やかな表情になり、胸を撫で下ろしたりした。

現在ウチの中は、母と二人。

で、ここ最近の1曲・・・

Bed's Too Big Without You / The Police

Reggatta de Blanc

Reggatta de Blanc

  • アーティスト: The Police
  • 出版社/メーカー: Universal Japan
  • 発売日: 2003/03/04
  • メディア: CD

The Policeは中学生の頃から大好きなバンド。
「君のいないベッドは大きすぎる」って意味の歌。
今の私たちには、父のいないウチは広すぎる。
寂しくて仕方がない。
そして、ウチにいる時はもちろん、仕事中だっていつ何時「その」連絡が入るのかに怯えてる。

最近、紙の日記つけてないから、ここに書く事に決めました。
父の「その時」が訪れるまで、書いていこうと思ってます。
もしこれを読んでくださった方、いらっしゃいましたら、コメント無理にくださらなくていいですよ。


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