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見習い。vol.2 [Part Timer]

おばちゃんたちに教えられ、おだてられ、しゃべくった1週間が、無事に終わった。
入社して10数年の彼女たちと、入社して10日ほどのLyonとは、当たり前だがまったく要領が違う。
流れ作業の中で、空きが出ればすぐ穴を埋める、機敏さ。柔軟さ。
あー、かなわん。と思った。
「先週のNさんの作業みたいに静かにやるのと、全然違うでしょ?」
「こうして色んな話をしながらやるのもいいよね!」
確かにね。
今回の作業は、人数的には、Lyonが入ればかなり楽になるのかなあ、と思われた。
でも今までこれで何年かやってきてるのだから、Lyonがいなくても回ってくんだろう、
とも思える。
おばちゃんの話しぶりでは、Lyonに入ってもらいたいのかも、と思える言葉も聞かれた。
まあ、明日からの第3の作業次第だが、今のところLyonは、静かに黙々とノルマをこなす、
Nさんの仕事がいいなあ。
そう、明日からは工場長の下で修業なのだ。
これまで雑談はしているが、仕事となると一人で、これまた黙々とこなしているので、
ちょっと緊張する。
迷惑をかけることは承知の上だが、頑張って身に付けようと思う。

そうそう、おばちゃんたちにどやしつけられてるOさんが近くにいて、どやしつけられてる理由が
何となくわかった。
要領が悪いのだ。
数年はあのポジションにいて作業してきてるはずなのに、次に何をやるか、それを、
わかってるのにうまく行動に結びつけていない。
おばちゃんたちにも、さんざん、
「もうさ、次に何やるかわかってんだからさ、ちゃんとやってよね!」
的な言葉を浴びせられてるが、当の本人は、「はい」とは返事するものの、
感情が見えないし、わかってんのかわかってないのか。
もう一人の男子、Uさんが、
「Oさんのこと、何がよくないか、わかった?」
と聞いてきたので、「要領が…」と。
彼は年寄りのように感じる、とUさん。聞けば39歳とのこと。
「要領もだけど、生き方がよくないと思うんだよね」
何だか哲学的な感じになってきたなあ。
まあ、育ちってのはその人の性質を形作るのに非常に影響を及ぼす、というのはわかる。
しかし39歳、しかも何年もこの状態が続いてるんではなあ。
と思う。

とにかく、見習いのLyonは自分のことを考えるだけなのだ。


今日の1曲。
Robert de Boron / chiru


毎日のように聴いてます、ボロンさん。


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